中国の受験戦争「高考」

 皆さんが聞いたことあるかも知れませんが、「高校」の初まりの「高」と「参考」の「考」を合わせると、中国の全国統一大学入試、いわゆる「高考」になります。この共通テストは毎年6月6日から8日までの三日間に行われ、公立大学だけではなく私立大学に進学したい場合も合格しなければいけない試験です。日本の受験戦争に近い、「高考」は中国の教育制度の中心であり、誰もが嫌がる主な問題点でもあります。なぜかというと、「不平等」と「受験のプレッシャー」といった二つの理由が挙げられます。 

 「高考」の不平等というのは、つまり、全国統一試験と言いながらも地方によっていい学校に入る難易度が異なることです。大学の多い省ではいい大学に入学できる人数が多い一方、学力と受験生の数が高い地方で競争倍率も高くなります。というのは、同じ大学の同じ専攻に入るために、田舎出身の受験生が700点を取れなくてはいけないが、都市部出身の受験生は600点を取ればいいという現象があります。これは、中国があまりにも広くて、省と省の経済がとても大きな差があるからです。

 二つ目の問題点は、ただ三日間の試験が人生が決まるので受験のプレッシャーが酷すぎることです。進学を目指しているかどうかにかかわらず、ほとんどの高校生は一週間1日しか休めなく、夜10時過ぎるまで教室で勉強しなければならないことがあります。高校生だけではなく、生まれたばかりの赤ちゃんに「高考まで6500日」と言われることさえあります。それで、たくさんの子供達がうつ病で苦しむことになったのです。こんな現状になる原因の一つは、中国人の「メンツのために有名な大学を出たい」という意識と言えるでしょう。 

 こうした状況を変えるために、10年前から「中国のゆとり教育」と言われることがある「素質教育」が始まりました。それによって、受験生が選べる科目が増えていき、中学生や小学生向きの塾の開設も禁止されてきました。例えば最近、アニメなどで日本の文化を好きになって英語の代わりに日本語の試験を受ける受験生が十万人も超えました。ただ、選べる科目が増えば増えるほど、教師や高校によって学力の差がどんどん出てきます。つまり、経済が良くて良い学校のあるところ出身の生徒は、ますます他の人より有名な大学を入り易くなります。だが、「素質教育」で生徒や親たちの「有名な大学に入るためだけの勉強」という意識を変えることは、良い方向に進んでいると言えるのではないでしょうか。







コメント

  1. 省によって必要な点数が違うとは知らなかった。それは確かに田舎出身の学生に不利だね。勉強したよ!ありがとう。

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